揚輝荘座敷

現在の大津通りの松坂屋本館の地(当時は矢場町五ノ切)にあった屋敷をここに移築したものです。

ここへ移築する前には、川上貞奴が一時住んでいたといわれています。(東区撞木町に再構築された二葉館はその後に建てられたもの)当初は、茶室、暮雪庵と渡りでつながっており、2つの土蔵・坪庭・サンルームもあり、当主が住んでいたこともあるハイレベルの座敷だった名残が各所に見られます。戦後、進駐軍が接収していた時に建てた製パン所が残されています。その後、独身寮用に改装したために往年の面影が薄くなったのは、残念ですが、弁柄色の壁や聴松閣をつなぐ渡り廊下に独特の雰囲気が残っています。 ふすまの引き手にも様々な意匠が施されています。意匠そのものに特徴のある変形引き手、左右の違う一対の兎をはじめとして松かさ、鴛鴦等遊び心一杯

2階から眺める石庭と夕陽がすばらしいです。


邸内地図

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